ペットボトルリサイクルについてのギャップ
地元の夕方の情報番組にて、ある祭りでのゴミ分別についての問題が挙げられていた。その話によると、祭りではボランティアも頼み、適切にゴミの分別作業を行ったのにも関わらず、最終的に分別したゴミは一つに集められて回収され、分別した意味が全くなくなってしまったというらしい。ゴミを捨てる側からしてみれば、せっかくの努力が水の泡という話である。祭りの主催者である市の職員の言い訳としては、「汚いペットボトルは再利用されないから」ということであった。
ちょっと待てよと。
そうなってしまうと、普段、自動販売機やコンビニで捨てているあのペットボトルは、全てリサイクルされていないということなのだろうか。つまり、分別など無駄なことだということか?
ちょっと気になって調べてみると、Wikipediaにこんな文章があった。
ペットボトル 6.4 武田邦彦の指摘
回収ペットボトルの94%は焼却処分のため、たくさんのお金をかけて回収されたペットボトルであっても、そのほとんどが再利用されていない。
この文章からだと、全体の94%のペットボトルゴミは燃えるゴミになったというようだ。PETボトルリサイクル推進協議会ではこの種の統計データを出していないので、このデータが正しいかどうかはわからないが、この事実には僕は驚いた。
僕たちはあまりにもこういう事実を知らない。それ故に、分別したペットボトルが燃えるゴミになったということがニュースになるのかもしれない。分別したらリサイクルされると信じている消費者と実際の現状にはギャップがあるように思える。