NAISTサマーブートキャンプ2010を終えて

 NAISTサマーブートキャンプ2010に参加してきました。日程的にはそんなに厳しいものではなく、初日は午後から約4時間、2日目は午前中から約6時間程度の実習でした。2日目にはお昼に懇談会があり、同じ実習に参加していた方やチューターの方ともお話できて、とても楽しかった。研究していると外の人との関わり合いが少ないし、就活もしなかったので周りがどんな状況なのかってことも実はよく分からないから、こうやって本当に環境や立場の違う人とお話が出来る機会ってのは重要だなと思った。そして、人見知りを治したいとも思った(汗。


 さて、実習の方はというと、僕はid:mamorukさん(小町先生)のところの「統計的機械翻訳システムの構築」を受講してきました。このテーマの受け入れ先である自然言語処理学講座は、受験の際にも志望先に選んだし、今の自分がNAISTで入るならココしかないと思っている場所なわけですが、今は自然言語処理についてほぼ無知。だから、ちょっとでも自然言語処理ってなんなのかってことを知りたくて受講してきました。あとは、NAISTに行く決心をつけたかった・・・かな。
 初日は小町さんの統計的機械翻訳についての講義。4時間ほど聞いているだけだったけど、全てが新鮮で情報量が多くて面白かった。スライドを使った説明だったが、スライドの説明はもちろん、脱線気味の話がとても面白い。すごい知識量だなぁとただただ関心した。また、他の受講者の方に翻訳会社に勤めている社会人の方もいて、その人が小町さんの話をメモを取りながらしっかり聞いているのも印象的だった。多分、即仕事に使いたいという気持ちがあるんだろうなと(それに引き換え僕は・・・)。
 2日目は前半に前日の復習と続きを説明してから、実際にプログラムを動かすということをやった。3グループに別れて、僕は10月からNAISTに入学するという留学生(日本にはもう結構いるらしい)の方と一緒に実習をした。実習そのものは、コマンド入力でOKなので難しくないのだけど、得られた結果の考察が難しい。というか、難しく考えすぎた(苦笑)。というわけで、与えられたタスク3つのうち1つしか出来ずにタイムアップ。その分、1つのタスクについてチューターの方といろいろ話した。一刻、チューターの方たちで議論が盛り上がってたところがあって、ポカーンなところもあったけど、それはそれで面白い(笑)。
 実習が終わり、最後1時間ぐらい松本先生との懇談。印象的だったのは、その部屋にM1、D1、助教、教授といたわけだけど、特に縦社会的な感じではなく、それぞれが気兼ねなく話せているという感じがしたこと。年下だからって自分の主張が出来ない研究室はちょっと辛いもん。
 最後、小町さんと話す機会があり、「コテコテの自然言語処理だったけど」と言われてちょっとだけ心のなかで安心したところがあった。実際、この2日間受講して「この分野でやっていけるかなぁ」と心のなかで不安を感じていたんです。ただまぁ、同じ講座内でもいろんな研究テーマがあるということだし、「自然言語処理?なにそれ」みたいな先生もいるとのことなので(笑)、大丈夫な気がしてます。
 
 最後に、4日間過ごした「ゲストハウスせんたん」は素晴らしいところでした。あんないいところを無料で泊まれてホントラッキーです。また、NAISTの先生方はみんな面白そうな人ばかりでした。さすが、関西!


おまけ
せんとくん@京都駅
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